床(フローリング・カーペット)、内壁・天井(クロス張り・漆喰などの塗り壁)など、施主の好みにより、さまざまな素材から選べます
内装の床工事とは、タイルや石を使わない床仕上げのことで、木質系の床張り、畳敷き、
じゅうたん・カーペット敷き、ビニール床仕上げなどを指します。
これまでは、どちらかと言えば「木造の躯体」「構造」に関わる部分でしたが、
これからは「目に見える部分」の説明になります。
床の下地材の上に、フローリングボードをウレタン樹脂系接着剤などで貼り合わせていきます。
大工工事のところでも説明しましたが、木材貼り合わせる場合の「継ぎ目」は独特の形状をしています。
「木目」の方向にそった長板を張り合わせていくのですが、その接合面の凹凸(みぞ)のことを「しゃくり」と言います。板の「長いほうの側面」のことを「板側(いたそば)」と言いますが、そこが「本実じゃくり」だったり「雇いざね」だったりします。短い方の接合面は「継ぎ手」になりますが、こちらも「本実」だったり「目違い継ぎ」だったりします。
「仕様書」には、「板そばは本実じゃくりで、継手は目違い継ぎ」のように記載されています。
また、木材は「目に見えない」ところで使うものと、「目に見える」ところで使うもので
呼び方が違ったりします。
「下地材」とか「見え隠れ」と書いてあれば、それは1枚めくった裏側で使う材料ですが、「化粧」とか「見えがかり」という言葉があれば、それは表の「目に触れる」ところで使う材料になります。仕様書では「見えがかりはカンナ仕上げとする」のように表現されています。
「天井下地材」とは「下地材」となり隠れたところになりますが、「化粧天井材」とは目に見える部分に意匠が施された天井材になります。こちらも「大工用語」になります。
さて、話を「床材」に戻しますが、もともと「どういった床材を選ぶのか?」については、施主の関心が高いところですので、メーカーのカタログを見て頂くと、さまざまなデザイン・風合いのものからお選びいただけると思います。
このサイトでは「標準的な床材と、無地のクロス張りの洋室」という設定で見積もりを出しています。同じ洋室で、単にクロス張りのデザインを変えるだけだったら、見積もりにあまり影響はありません。部屋ごとに「和室」にしたり、内装の壁に「珪藻土」や「漆喰」を塗ったりすると材料費も手間もかかることから、見積もり金額も大きくなります。
「床・内壁・天井」の工事手順
(フローリング仕上げの場合)
1.(床)下地材・構造用合板
2.(床)フローリング材など
※床暖房パネルを入れる場合は、1と2の間に入れる
(和室:畳の場合)
1.(床)下地材・構造用合板
2.(床)畳
(カーペット敷きの場合)
1.(床)下地材・構造用合板
2.(床)フェルト
2.(床)カーペット
(クロス張り仕上げの場合)
3.(内壁)石膏ボード
4.(内壁)クロス張り
(左官仕上げの場合)
3.(内壁)ラスボード
4.(内壁)漆喰・珪藻土など
(クロス張り仕上げの場合)
5.(天井)石膏ボード
6.(天井)クロス張り
(和室:化粧天井材仕上げの場合)
5.(内壁)竿縁など
6.(内壁)化粧天井材など
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