妊娠時の心強い味方「伴走型相談支援」とは? 妊娠中から産後まで

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妊娠がわかったその日から、ママの体は出産に向けて刻々と変化していきます。
体調が思うようにいかなかったり、出産に対する不安を抱えたりすることもありますよね。

そんなママや、ママを支えるパパのために、妊婦さんや乳幼児期の子育て家庭をサポートし、安心して出産や子育てができるよう支援する取り組みとして「伴走型相談支援」が2023年1月から全国各地でスタートしました。

今回は、この「伴走型相談支援」の内容について、わかりやすくご紹介します。

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妊娠届出時の「伴走型相談支援」

妊娠を役所に届け出た時の伴走型相談支援には、主に以下のようなものがあります。

  1. 保健師や助産師による面談
    ・妊婦と直接面談を行います。
    ・妊娠・出産に関する不安や心配事の相談に応じます。
  2. 情報提供
    ・出産までの見通しや過ごし方について説明します。
    ・利用可能な支援サービスや必要な手続きについて案内します。
  3. アンケートの実施
    ・妊婦の状況や不安を把握するためのアンケートを行います。
  4. 出産応援給付金の案内
    ・妊婦1人につき5万円の給付金申請書を手渡します。
  5. 支援内容の説明
    ・妊娠期から子育て期まで一貫した支援が受けられることを説明します。
  6. 必要に応じた関係機関との連携
    ・支援が必要な場合、関係機関と連携してサポートすることを伝えます

妊娠7~8か月頃の「伴走型相談支援」

妊娠7~8か月頃の伴走型相談支援には、主に以下のようなものがあります。

  1. アンケートの実施
    ・妊婦全員を対象にアンケートを送付します。
    ・妊娠7か月頃にアンケートが送られます。
  2. 面談の実施
    ・アンケートの結果に基づき、希望者や必要と判断された方に面談を行います。
    ・面談は妊娠8か月頃を目安に実施されます。
  3. 情報提供と相談
    ・出産前後の見通しを立てるサポートを行います。
    ・利用可能なサービスや必要な手続きについて紹介します。
    ・産前産後の過ごし方等について、不安なことがあれば相談に応じます。
  4. 必要な支援へのつなぎ
    ・アンケート内容等に基づいて、必要に応じて連絡を取り、適切な支援につなげます

出産後の「伴走型相談支援」

産後の伴走型相談支援には、主に以下のような内容があります:

  1. 助産師訪問
    ・助産師または保健師が産婦を訪問し、面談を実施します。
    ・産後の状況や育児に関する不安や悩みを聞き取ります。
  2. 子育て応援給付金の案内
    ・面談時に子育て応援給付金(5万円)の申請案内を行います。
  3. 継続的な情報発信と相談対応
    ・子育て期を通じて、育児に関する情報を継続的に発信します。
    ・随時の育児相談に応じ、必要なサポートを提供します。
  4. 関係機関との連携:
    ・面談等の相談記録を適切に管理し、必要に応じて関係機関と共有します。
    ・支援が必要な家庭に対して、関係機関と連携しながら継続的にサポートします。
  5. プッシュ型情報配信とオンライン相談
    ・子育て関連イベント等の情報をアプリやLINE等のプッシュ型で配信します。
    ・オンラインでの相談対応を実施する予定です。

子育て期(2歳まで)の「伴走型相談支援」

2歳までの子育て期の伴走型相談支援には、主に以下のような内容があります。

  1. 継続的な情報発信と相談対応
    ・育児に関する情報を継続的に発信します。
    ・育児相談等の継続的な相談を実施します。
  2. プッシュ型情報配信
    ・子育て関連イベント等の情報をアプリやLINE等のプッシュ型で配信する予定です。
  3. オンライン相談
    ・オンラインでの相談対応を実施する予定です。
  4. 関係機関との連携
    ・面談等の相談記録を適切に管理し、必要に応じて関係機関と共有します。
    ・支援が必要な家庭に対して、関係機関と連携しながら継続的にサポートを提供します。

【支援一覧まとめ】

受けられる支援を一覧にまとめました。

 サポート内容給付金
妊娠届出時・保健師、助産師面談
・出産までの情報提供
・アンケート実施
・支援内容の説明
・必要に応じた関係機関との連携
・5万円の出産応援金
妊娠7~8か月・アンケート実施
・保健師、助産師面談
・出産前後の情報提供と相談
・必要な支援へのつなぎ
 
出産後・助産師訪問
・情報発信と相談対応
・関係機関との連携
・プッシュ型情報配信
・オンライン相談
・5万円の子育て応援給付金
※一部自治体では追加の給付金も
子育て期・情報発信
・育児相談
・プッシュ型情報配信
・希望者にオンライン相談
・関係機関との連携
 

支援を受けてみた感想

筆者は2024年8月に第2子を出産し、その際、一連の伴走型相談支援を受けました。
特に助かったのは、産前産後合わせて10万円分の給付金です。
出産前後はベビー用品の準備や医療費などで特にお金がかかりますし、出産に伴い仕事を休んだり退職したりすると収入が減ることもあります。
第1子を出産した2019年にはなかった支援で、とてもありがたかったです。

助産師の面談や産後の訪問は、第1子のときからありました。
体調が不安定になりやすく、ホルモンの関係で不安が募りやすい産前産後に、ママが頼れる人や場所を紹介してもらうことはとても大切だと感じました。
産後の訪問では、助産師さんから「大丈夫、しっかり育っていますよ。ばっちりですね」と赤ちゃんの成長に太鼓判を押してもらい、とても安心したことを覚えています。
心配ごとや悩みがあるママは、この機会に遠慮せずに相談し、心身ともに安定した状態で育児に臨んでほしいですね。

まとめ

2023年からスタートした「伴走型相談支援」について紹介しました。
産前産後の10万円の給付金については申請が必要なので、お住いの自治体に申請の仕方を確認し、忘れずに申請しましょう。
これからご自身やご家族が出産を控えている方の参考になれば幸いです。

(執筆者:AKKA)