電気工事・ガス工事 ─電力消費量とコストの関係を知ろう─

M. 電気工事・ガス工事
スポンサーリンク

分電盤工事は、分岐回路の数によって工事費が異なる

電気工事(幹線引込み工事、電灯・コンセント工事、弱電工事、照明器具工事)

電気工事については、「工事そのもの」と「電気の使用」の両面からお話ししたいと思います。
まず、基本工事については「幹線引込み工事」といい「電力会社への申請」のほか、
「引込柱」「分電盤」「電線・ケーブル」「電線管」「ボックス類」の設置になります。
分電盤工事は、分岐回路の数によって工事費が異なります。
本サイトでは、
主幹容量が「40アンペア」で「6回路~14回路」
「50アンペア」で「16回路~18回路」
「60アンペア」で「20回路~22回路」程度を想定しています。

それから強電関係は、「電灯・コンセント工事」で「各種コンセント」「スイッチ」の
取り付け箇所までの配線や「埋め込みボックス」「カバープレート」の設置、
弱電関係は、「テレビ配線」「電話配線・LAN配線」になります。

1回路で使える電気量の目安は2000ワット

●電流を流す力の大きさ=電圧(ボルト)
●電気が流れる量=電流(アンペア)
●電気がする仕事量=電力(ワット)
ボルトは電気を流す力を、アンペアは1秒間に流れている電気の量を表します。
電力[W] = 電圧[V] × 電流[A]
という公式を使うと、日本の電圧は100Vなので「100W=1A(アンペア)」「1000W(1kW)=10アンペア」となります。

家電製品には、電力消費量というのが記載されていますので、
いくかの製品を一度に使うと、どれくらいの「消費電力」になるのか、計算ができると思います。
1回路で使える電気量の目安は2000ワットになります。これは一般的なブレーカーが20アンペア(つまり2000ワット)になっているためです。
ですから、1つの回路に割り当てられているコンセントから、「消費電力:1000ワットの電子レンジ」「消費電力:1200ワットのドライヤー」を一度に使うと2000ワットオーバーとなり、ブレーカーが落ちるということになると思います。
ただし、実際は「電子レンジ」には専用の回路が割り当てられていることが多いので、そうはならないと思いますが、日常生活の中で、夜お風呂から上がってから「エアコン」と「食洗器」と「テレビ」と「ドライヤー」を同時に使うと「電力消費量がマックスになる」といった感覚はあるのではないかと思います。

夜お風呂から上がってから「エアコン」と「食洗器」と「テレビ」と「ドライヤー」を同時に使うとブレーカーが落ちる理由

つぎに電気料金についてですが、
以下の式で算出されます。
●電気料金=消費電力量(kWh)×27円(目安単価)
消費電力量(Wh)は、その製品が1時間に使う電気の量です。27円は目安単価です。
たとえば、1000Wの電気ストーブを2時間使用した場合、
1000W×2時間=2000Wh(2kWh)なので、
2kW×27円=54円となります。

区分 アンペアブレーカーの色 東京電力「従量電灯B」基本料金(消費税率10%)
基本料金
10A 赤   286円00銭
15A 桃 429円00銭
20A 黄 572円00銭
30A 緑 858円00銭
40A 灰 1144円00銭
50A 茶色 1430円00銭
60A 紫 1716円00銭

常に電気を使う家電
照明(1.0A)+テレビ(2.1A)+冷蔵庫(2.5A)+エアコン(6.6A)=12.2A

一時的に電気を使う家電
朝……炊飯器(13.0A)+電子レンジ(15.0A)=28.0A
昼……ドラム式洗濯乾燥機(乾燥時13.0A)+掃除機(10.0A)=23.0A
夜……アイロン14.0A+ヘアドライヤー(強)12.0A=26.0A

常に電気を使う家電(12.2A)+一時的に電気を使う家電の最大値(朝:28.0A)=40.2A
1人暮らしなら、可能な限りスイッチのON/OFFで調節をして一度に使う電気の量を減らせるので、契約アンペア数を低くしてもよいでしょう。しかし、家族が増えると一度に使う電気の使用量をタイミングよく調節できない場合が多いので、家族の人数や電気の使用状況に合わせて高めの契約アンペア数を選ぶとよいですよ。

一般家庭で電気をよく消費する家電を知っておくと節電がしやすくなりますので、まずは年間を通して電気代がかかる家電トップ5を紹介します。
経済産業省資源エネルギー庁の調査による、家電の電気使用量トップ5と使用量の割合は以下の通りです。

1.電気冷蔵庫(14.2%)
2.照明器具(13.4%)
3.テレビ(8.9%)
4.エアコン(7.4%)
5.電気温水器(5.4%)

●電気代の明細の見方を知ってコストダウンしよう
https://denki.insweb.co.jp/denkidai-meisai.html

コメント