家事や仕事の忙しさのあまり、我が子にYouTubeを見せ続けた結果は? ─YouTubeが子に与えた悪影響【子育て失敗談】─

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子育てしながら共働きをする家庭が急速に増えています。

忙しいパパママが頼れる家事の「時短グッズ」が次々と開発され、生活は大きく変化しました。洗濯乾燥機、ロボット掃除機、食器洗い乾燥機…。この10年で、最も大きく変化したのは、スマートフォンが当たり前に使われるようになったことでしょう。80代の筆者の祖母でさえ、スマートフォンを使いこなし、分からないことがあればYouTubeで調べています。

そんな中、筆者が共働き生活で忙しさに追われ、我が子との関わりを文明の利器、YouTubeに頼りすぎて後悔した失敗談をお届けします。

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よくないとは思いつつ、YouTubeに頼る日々

筆者には現在、幼い娘が二人いますが、一人目の長女が1歳半のとき、教諭としてフルタイムで仕事復帰をしました。

夫と交代で、朝7時半に保育園に我が子を送り、17時〜18時の間にお迎え。その後は、夕飯作り、風呂に入れ、寝かしつけ…。私がお迎えの日、夫は残業していることが多く、夕飯を作る間は娘にかまっていられません。

よくないとは思いつつ、ついYouTubeを流してしまっていました。
YouTubeは一度子どもが興味のありそうな動画を選ぶと、その動画が終わっても次々に似たような動画が自動で流れます。その間、娘は大人しくテレビを見ているので、大急ぎで家事を進めることができました。

仕事復帰したばかりの私は、勤務時間内に仕事を終えることができず、休日も仕事を持ち帰るようになりました。その間、娘にかまってあげられず、またしてもYouTubeを流すことに…。次第に、娘の様子がおかしくなっていったのです。

YouTubeがないとぐずるように→YouTube断ち

家事や仕事をしたいときにYouTubeを見せる生活を続けていたせいで、娘は動画視聴に依存し始めました。

ご飯だよと言ってYouTubeを消そうとすると、「もっと見たかった」と泣き、休みの日に外で散歩しようと誘うと、「YouTubeが見たい」と言うように…。

これはまずいと、深く反省しました。大人だって、特に用事がなくてもなんとなくスマホで動画やSNSを見続けてしまう経験があると思います。自制心のない幼児が依存してしまうのは、当然の流れかもしれません。

そこで、夫と相談し、しばらくYouTube断ちをすることにしました。テレビがあると気になってしまうので、テレビを物置にしまうことに。

極端な方法だと思いましたが、親も一緒にテレビを我慢している姿勢を見せることが大切だと思い、2週間ほど全くテレビや動画を観ない生活を続けました。

ルールを決める

2週間が経ち、テレビを戻すかどうかの話になりました。

その際、テレビの視聴は1日1時間まで、刺激の強いYouTubeではなく、テレビ本体に録画したアニメや子供向け番組を見るというルールにしました。

娘と約束し、「テレビは見ていいけど、1日1時間まで。それ以外の時間は他の遊びをして過ごそうね」と話しました。

テレビを見ない時間は、一緒に工作をしたり、読み聞かせをしたり。
どうしてもかまえない時は、ひとりでお絵描きやブロックをするようになり、次第に動画がなくても落ち着いて過ごせるようになりました。

【まとめ】家事は時短してよいが、子育ては時短してはいけない

この出来事を通じて、親の都合で娘を刺激の強い動画に依存させてしまったことを猛省しました。

この経験から学んだのは、「家事は時短してよいが、子育ては時短してはいけない」ということです。便利なグッズが生活を助けてくれますが、動画や刺激の強いデジタル機器については、親がしっかりコントロールすることが必須だと感じました。

とはいえ、デジタルネイティブ世代の子どもたちに、全くデジタルに触れさせないのも現実的ではありません。そのため、親子で良い付き合い方を考えながら、バランスを取ることが必要です。

私たちは、一度見せてしまった後にルールを決め、軌道修正することができましたが、本来は初めにきちんと約束を決め、その約束を守れた時には褒めていくことが大切です。

そして、便利グッズで家事を時短しつつ、親子の触れ合いの時間を大切にしていくべきだと強く感じています。

(執筆者:AKKA)