令和における子育てで一般的になりつつあるものといえば、男性の育児休暇でしょう。
筆者も二人目の次女を妊娠した際、夫が「今回は育休を取ることにする」と宣言し、現在半年間の育休の真っただ中にいます。妻の立場から、男性育休の実際や夫の変化について、紹介します。
「取るだけ育休」?休みに入る前の不安
男性育休について、インターネット上でよく耳にするのが「取るだけ育休」。
育休を取ったはいいものの、夜泣き対応でピクリとも反応しない、朝はいつまでも起きてこない、部屋にこもってゲームをしているなど、聞くだけで怒りがこみ上げるような話がたくさん。
筆者も夫が育休に入るまで、不安がありました。休みに入る直前、不幸にも筆者の切迫早産と夫の仕事の繁忙期が重なり、家事分担などで言い合いになることも。
「こんなんで半年間平穏に過ごせるのか?」「育児を理由に仕事を休みたいだけなのでは?」と産前のナイーブな気持ちが不安に拍車をかけ、正直夫の育休に対して前向きになれませんでした。
育休に入った後の夫の変化
そうこうしているうちに陣痛がやって来てあっという間に次女が誕生。
ついに育休に突入しました。
仕事のプレッシャーから解放された夫は、打って変わって家事と育児に全振りするようになりました。
入院中は長女の世話と家事と毎日のお見舞い、退院してからはそれに加えて夜の授乳を交代でしてくれるようになりました。
産褥期と言われる8週間、体力的にしんどい時もありましたが、夫のサポートで乗り切ることができました。育休を取ることに不安もありましたが、今は取ってもらって大正解だったと思っています。
現在は、次女が生後3か月になりました。
朝は近所の激安スーパーのチラシをチェックし、開店と同時に買い物をスタート。その日の安い食材で節約料理を作ることにハマっています。
三食作ることに慣れてくると、今度は長女と一緒にパンケーキ、サーターアンダギーなどおやつも手作りするように。次女とはもちろん、長女とも有意義な時間を過ごしています。
価値観をアップデート
「夫が育休を取ることにした。」と同世代の知人に報告すると、「そうなんだ!いいね!」とポジティブな反応が多いですが、親世代には驚かれます。
筆者の両親も、「生活は大丈夫なのか?」「(夫)君の職場に変わりの人は来るのか?」と周りの目やお金の心配をしているようでした。
しかし、二人で協力して育児に取り組む様子を見て、「今の若い人はいいな」と価値観をアップデートしたようです。
夫は、一人目で体験することがなかった夜泣き対応を初めて体験し、寝不足の日々が続くことの辛さを実感。「女性は大変なんだな…。」とつぶやいていました。
私も仕事が大変な中、家族のために育休を取ってくれた夫に心から感謝しています。
ただ、今度は迫りくる夫の仕事復帰に怯えていますが…今は、育休を取れたことに感謝しつつ、二度とない家族の時間を大切に過ごしたいと思います。
(執筆者:AKKA)