住宅ローンの考え方の基本は「無理をしない」。毎月の返済を、家賃と同じか安くして守り固めを

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住宅ローンを考えるときの基本は、
「毎月の支払い」をどう考えるか?ということかと思います。

住居費は安いに越したことはありませんが、
いま「賃貸」で払っている金額があるのでしたら、それと同等になるように、「住宅ローン」の借り入れ金額を決めるという方法があるかと思います。

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毎月の家賃が「10万円」なら、月々のローンの返済額も「10万円」に

 例えば、毎月の家賃が「10万円」でしたら、支払額を増やさずに「毎月:10万円」の返済で借りれる住宅ローンは(2024年4月時点の変動金利で算出した場合)35年ローンで「約3000万円」ということになります。

 これを、多少無理をする「楽観論」に変更すると
●(夫婦二人分で)毎月の支払額を増やす
●ボーナス払い(年2回)で増額する
 となってしまいます。
 将来「収入が増える」ことを前提にすると、「4000万円」「5000万円」と借り入れを増やすこともできますが、その分リスクも増えます。

企業環境の影響をモロ受ける「ボーナス払い」はあまり選択すべきではない

 「安定した支払い」を前提にすると、安易に毎月の支払額を増やしたり、企業環境や経済情勢の影響を受ける「ボーナス払い」はあまり選択すべきではないと思います。

 現在の「賃貸の家賃(=住居費)」が10万円であるなら、「3000万円」で家を買えば、月々の負担を増やすことなく日常生活を送れるということになります(35年後には自分の持ち家(マンションの場合は区分所有権)となります)。

 こう考えると、30歳の夫婦がいたとして、子育てをしながら10年・20年と生活していくことを想定すると、賃貸を続けるよりは「住宅購入」ということになるかと思います。

「月10万円」住宅ローンでも、東京と地方では得られる住環境がかなり違う

 ここで考えなくてはならないのは、
「月10万円」を毎月払い続けるにしても、東京と地方では得られる住環境が「かなり違う」ということなんですね。

 地方であれば、土地付きでも3000万円あれば新築は買えると思います。
 ところが東京では、東京23区もしくは都市部での購入はムリで、少し郊外にいかないと難しい実情があります。

現時点と比べて、30年後も「土地の価値がある」か否か。ココ大事!

 あと、「30年後の不動産の価値」がどのようになっているか、想定することも大切です。現時点での購入価格に対して、30年後も「土地の価値がある」と推定できるか否か。ココ大事です。
 子どもの世代が「そこに住み続けたい」と思う立地なら、最終的に「良い不動産だった」と言えるかもしれません。
 子ども世代は別のところに「終の棲家」をつくり、親世代の住居が「古家とガラクタの集積」なってしまっては、固定資産税を負担するだけの「負動産」に成り下がってしまします。

 その意味では、子供世代にとっても「価値を持ち続ける」土地や住まいを選んでおいたほうが、最終的には安上がりではないでしょうか。